cot コマンド

CotEditor にはコマンドラインからの操作を可能にする cot コマンドラインツールがあります。cot コマンドを使うためには、まずインストールをしてください。

インストール

cot コマンドは CotEditor.app 内の 'Contents/SharedSupport/bin/cot' にバンドルされています。

Terminal からシンボリックリンクを作成して、任意の場所にインストールすることができます(特にこだわりがない場合は '/usr/local/bin/' に作成することをお勧めします)。

ln -s /Applications/CotEditor.app/Contents/SharedSupport/bin/cot /usr/local/bin/cot

そして、Terminal からアンインストールする場合は以下のようにします。

unlink /usr/local/bin/cot

Mojave以降のセキュリティ認証

macOS 10.14 Mojave から、ほかのアプリケーションから cot コマンドで CotEditor を操作するために、ユーザ認証が必要となりました。この認証は通常 cot コマンドを初めて使用したときに表示されるダイアログから行えますが、なんらかの理由でそれがされなかった場合は手動での設定が必要です。システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > プライバシー > オートメーションで、ターミナルなど利用するクライアントの下にある CotEditor(また、--wait オプションのためには System Events も)のチェックボックスを有効にしてください。

オプション

cot コマンドは以下のオプションが使用できます。

-w, --wait開いたファイルが閉じるまでコマンドの終了を待ちます。
-n, --new空の新規書類を開きます。
-l, --line <line>開いた書類の指定した行に移動します。 <line> は行を指定する整数型です。
-c, --column <column>開いた書類の指定した列に移動します。 <column> は列を指定する整数型です。
-b, --backgroundアプリケーションをバックグラウンドで開きます。
-h, --helpヘルプを表示します。
-v, --versionバージョンを表示します。

--line オプションと --column は負の値を指定することもできます。そのとき、--line オプションの場合は書類の末尾から、--column オプションの場合は行の末尾からカウントがされます。

cot コマンド単体で CotEditor が起動します。

cot

以下のコマンドは、foo.txt ファイルを CotEditor で開き 200 行目にカーソルを移動します。もし foo.txt ファイルが存在しない場合は、cot コマンドは何も行いません。

cot --line 200 foo.txt

以下のコマンドは、foo.txt ファイルを CotEditor で開き、書類末尾にカーソルを移動します。

cot --line -1 --column -1 foo.txt

文字列をパイプで渡すこともできます。CotEditor は渡された文字列を新規書類として開きます。

echo "I am a dog but also a cow at the same time." | cot

--wait オプションを使えば CotEditor を git のエディタとして指定することも可能です。

git config --global core.editor "cot -w"

関連項目